スノーボードを始めて2〜3年、基本的なターンもできるようになった。毎回レンタルを借りるたびに「そろそろマイボードが欲しい」と感じていませんか?

この記事では、2本目のマイボード購入を7ステップで完全解説。選び方の基準、予算配分、失敗回避まで、あなたが知りたいすべてをまとめました。

ステップ1:マイボードを持つタイミングを見極める

2本目としてマイボードを購入すべきタイミングは、一人ひとりの状況によって異なります。しかし、多くの経験者が「このタイミングで購入すべきだった」と感じる共通の目安があります。

年間の滑走回数が5回以上になった時

年間5回以上ゲレンデに行くようになったら、マイボード購入を真剣に検討する良いタイミングです。レンタル料金は1回あたり5,000〜5,500円程度ですので、年間5回で25,000円以上、10回なら50,000円以上の出費となります。

年2〜3回の方は、もう1シーズン様子を見るのも賢い選択です。「今シーズンは行けなかった」という年があると、マイボードが無駄になってしまうこともあります。一方、「もっと頻繁に行きたい」という気持ちがあるなら、マイボード購入がその後押しになります。

基本的なターンが安定してきた時

連続ターンができ、緩斜面から中斜面を安定して滑れるようになったら、マイボードを持つことで上達速度が加速します。レンタルボードは不特定多数の方が使用するため、メンテナンス状態にばらつきがあります。自分専用のボードであれば、常に良好な状態で滑走でき、技術向上に集中できます。

「もっと上手くなりたい」という気持ちが芽生えた時

「もっとスムーズにターンしたい」「パウダーにも挑戦したい」「カービングを練習したい」といった向上心が芽生えたら、それはマイボード購入の良いサインです。レンタルボードは汎用的な設計が多く、特定の技術を磨くには限界があります。

タイミングの詳細判断について

マイボード購入のタイミングについて、より詳しい判断基準を知りたい方は、レンタル卒業の適切なタイミング完全ガイドで5つの判断基準とチェックリストを用意しています。「本当に今が買い時なのか」を確認したい方は、ぜひご覧ください。

ステップ2:マイボードのメリットを理解する

2本目としてマイボードを持つことは、単なる道具の所有以上の価値があります。ここでは、実際にマイボードを購入した方々が実感している5つのメリットをご紹介します。

メリット1:上達速度が劇的に向上する

同じボードで繰り返し練習することで、ボードの特性を体が覚えていきます。毎回違うレンタルボードでは、そのボードに慣れるだけで時間を使ってしまいますが、マイボードならゲレンデに着いた瞬間から本来の実力を発揮できます。

多くの方が、マイボード購入後3ヶ月で、レンタル時の半年分の上達を実感しています。これは、道具への信頼感と、一貫した練習環境によるものです。

メリット2:長期的には経済的になる

初期投資は大きく感じますが、長期的には経済的です。詳しいコスト比較は次のステップで解説しますが、年間5回以上滑る方であれば、3年程度でレンタルとの総額が逆転します。さらに、適切にメンテナンスすれば5年以上使用できるため、トータルコストは大幅に削減できます。

メリット3:自分の滑りたいスタイルに合わせて選べる

レンタルでは選択肢が限られていますが、マイボード購入なら自分の滑りたいスタイルに最適なボードを選べます。パウダーに挑戦したい、カービングを極めたい、様々なコンディションに対応したいなど、あなたの目標に合わせた選択が可能です。

メリット4:道具への愛着がモチベーションになる

自分のボードを持つことで、スノーボードへの愛着が深まります。オフシーズンにもメンテナンスをしたり、次のシーズンの計画を立てたりと、一年を通じてスノーボードを楽しめるようになります。この愛着が、「もっと滑りに行きたい」という気持ちを後押しし、継続的な上達への強いモチベーションとなります。

メリット5:時間の節約になる

ゲレンデでのレンタル手続きには、混雑時で30分以上かかることもあります。マイボードがあれば、到着後すぐにリフトに乗れます。年間10回滑る方であれば、年間で5時間以上の時間を節約できる計算です。限られた滑走時間を最大限に活用できるのも、大きなメリットです。

ステップ3:予算を正しく理解する

2本目のボード選びで最初に考えるべきは予算です。しかし、単に「安ければ良い」というわけではありません。あなたの滑走頻度や目標に合わせた、適切な投資を考えましょう。

レンタルとマイボードのコスト比較

まず、レンタルを続けた場合とマイボードを購入した場合のコストを比較してみましょう。

レンタルの場合:

  • 1回あたり: 5,000円~5,500円(ボードセット)
    ※ウェア込みだと8,000円~10,000円以上
  • 年間5回の場合: 25,000円~27,500円
  • 年間10回の場合: 50,000円~55,000円
  • 3年間(年10回): 150,000円~165,000円
  • 5年間(年10回): 250,000円~275,000円

マイボード(ステップアップ用)の場合:

  • 初期投資: 140,000円~180,000円
    • ボード: 70,000円~100,000円
    • バインディング: 30,000円~50,000円
    • ブーツ: 30,000円~50,000円
  • メンテナンス: 年間5,000円程度(ワックス、エッジ調整)
  • 5年使用の総コスト: 165,000円~205,000円
  • 5年使用した場合の年間コスト: 33,000円~41,000円

参考:入門用セット(3点)の場合:

  • 初期投資: 50,000円~70,000円
  • ただし、品質面で物足りなさを感じ、1〜2年で買い替えが必要になることも
  • 結果的に、ステップアップ用を最初から買う方が経済的

結論

年間5回以上滑る方で、これから頻度を増やしたい場合は、最初からステップアップ用(14~18万円クラス)を選ぶ方が、長期的には満足度が高く、買い替えの無駄も防げます。

ただし、年間2~3回の方は、もう1シーズン様子を見て、「もっと行きたい」という気持ちが確実になってから購入するのも賢い選択です。

予算の2つのパターン

マイボード購入には、大きく2つの価格帯があります。

パターンA:入門用(5万~7万円)

  • 対象: 完全な初心者(初めて滑る方)
  • 特徴: 基礎を学ぶには十分な性能
  • 注意点: 年5回以上滑る方は、1〜2年で物足りなくなる可能性が高い

パターンB:ステップアップ用(14万~18万円)★このガイドの推奨

  • 対象: 2本目として長く使いたい方、年5回以上滑る方
  • 特徴: 中級レベルまで対応可能な品質と性能
  • メリット: 買い替え不要で、上達に合わせてボードの性能を引き出せる

このガイドの読者(年2~5回以上滑る、上達意欲の高い方)には、パターンBを推奨します。

理由は3つです:

  1. 初期投資は高いが、買い替え不要で長期的には経済的
  2. 上達に合わせてボードの性能を引き出せる(成長の余地がある)
  3. 道具への愛着が、継続的なモチベーションになる

総予算15〜20万円の賢い配分

ステップアップ用として総予算15〜20万円を考える場合、以下のような配分が理想的です。

  • ボード本体:7〜10万円
  • バインディング:3〜5万円
  • ブーツ:3〜5万円

優先順位の考え方:

最も重視すべきは「ブーツ」です。ブーツは足に直接触れる部分であり、フィット感が悪いと痛みや疲労の原因となります。また、技術の伝達においても最も重要な役割を果たします。最低でも3万円以上、できれば4万円以上をブーツに確保することをおすすめします。

次に重要なのが「ボード本体」です。あなたの滑りのスタイルや上達に直結する部分ですので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

バインディングは、ボードとブーツを繋ぐ重要な部品ですが、3万円程度の中価格帯のもので十分に機能します。

予算を抑えるコツ

型落ちモデルを狙うことで、予算を大きく抑えることができます。前シーズンのモデルは、性能面では新モデルとほとんど変わらないことが多く、価格は20〜40%程度安くなります。品質と価格のバランスを考えると、型落ちモデルは非常に賢い選択です。

ステップ4:2本目のボード選びで重視すべき3つの基準

2本目のボード選びで最も重要なのは、「自分に合ったボード」を選ぶことです。高価なボードや人気のモデルが必ずしも最適とは限りません。ここでは、ステップアップ層が重視すべき3つの基準を解説します。

基準1:用途(オールマウンテン vs 特化型)

2本目のボードには、オールマウンテンタイプを強くおすすめします。オールマウンテンボードは、圧雪バーンでもパウダーでも安定した性能を発揮する設計となっており、様々な状況に対応できます。

特化型ボード(パウダー専用、パーク専用など)は、特定の用途では優れた性能を発揮しますが、それ以外の条件では扱いにくい場合があります。まだ自分の好みのスタイルが完全に定まっていない段階では、汎用性の高いボードが最適です。

どんなコンディションでも楽しめるため、ゲレンデ選びの幅も広がります。友人と一緒に様々なゲレンデに行く機会が多い方にも最適です。

パウダーに特化したボードについて詳しく知りたい方は、パウダーボード入門完全ガイドをご覧ください。

基準2:サイズ(身長・体重との関係)

ボードの長さは、あなたの身長と体重によって決まります。一般的な目安として、身長から15〜20cm引いた長さが適切とされています。

例えば、身長170cmの方であれば、150〜155cm程度のボードが候補となります。ただし、体重も重要な要素です。体重が重い方(70kg以上)はやや長めを、軽い方(60kg未満)はやや短めを選ぶと良いでしょう。

2本目のボード選びの場合、この目安の範囲内で、自分の目標に合わせて選びます。より安定した高速滑走を求める方はやや長め、クイックなターンを重視する方はやや短めが向いています。

基準3:フレックス(硬さの選び方)

フレックスとは、ボードの硬さのことです。2本目のボード選びでは、柔らかめから中間的な硬さ(ソフト〜ミディアムフレックス)がおすすめです。

ソフトフレックス(柔らかめ):

  • 低速でもターンしやすい
  • 操作ミスを吸収してくれる
  • 様々な技術習得に向いている
  • 体重60kg前後の方に最適

ミディアムフレックス(中間):

  • 低速から高速まで安定
  • 反発力があり、カービングターンの練習に向く
  • 体重65kg以上の方に最適
  • やや扱いが難しいが、成長の余地が大きい

硬いボード(ハードフレックス)は、高速での安定性に優れますが、ステップアップ層にはコントロールが難しく感じられることが多いです。まずはソフト〜ミディアムで技術を磨き、さらに上達してから硬めのボードを検討しても遅くありません。

ステップ5:購入プロセスを理解する

2本目のボード購入を成功させるには、計画的なプロセスが重要です。ここでは、購入までの4つのステップを具体的に解説します。

プロセス1:自分の条件を整理する

購入前に、以下の情報を整理しておきましょう。

  • 身長・体重・ブーツサイズ
  • 年間の滑走回数(実績と今後の予定)
  • よく行くゲレンデの特徴(パウダーが多い、圧雪メインなど)
  • 総予算(15万円、18万円、20万円など)
  • 滑りたいスタイル(カービング、パウダー、オールラウンドなど)
  • 今の技術レベル(どんな斜面を滑れるか)

これらの情報は、店舗やオンラインで相談する際に必ず聞かれます。事前に整理しておくことで、スムーズに最適なボードを提案してもらえます。

プロセス2:候補を3〜5つに絞り込む

条件が整理できたら、候補となるボードを3〜5つ程度にリストアップします。この段階では、オンラインでの情報収集が有効です。各メーカーのウェブサイトやレビューサイトを確認し、自分の条件に合いそうなモデルをピックアップしましょう。

2本目のボード選びでは、以下のような特徴を持つボードがおすすめです。

  • オールマウンテンタイプ
  • ソフト〜ミディアムフレックス
  • 価格が7〜10万円程度(ステップアップ用)
  • レビューで「中級まで使える」と評価されている

一流ブランドの10万円超えのモデルは魅力的ですが、まずは7〜9万円台で品質の良いボードを探すことをおすすめします。品質と価格のバランスが取れたボードは多く存在します。

プロセス3:実物を確認する(可能であれば)

候補が絞れたら、可能であれば実物を確認しましょう。実店舗に足を運び、実際にボードを手に取って重さや質感を確認します。店員さんに相談すれば、あなたの条件に合ったアドバイスももらえます。

ただし、地方在住の方や忙しい方は、オンラインでの購入も良い選択肢です。信頼できるショップであれば、オンラインでも適切なサポートを受けられます。身長・体重に基づく推奨サイズが明記されているショップを選びましょう。

プロセス4:購入とアフターケアの準備

購入を決めたら、以下の点も確認しておきましょう。

  • 保証期間と内容(製造上の欠陥への対応)
  • 返品・交換の条件(サイズ違いなど)
  • メンテナンスサービスの有無
  • 配送方法と日数

また、ボードが届いたら、初回滑走前に必ずワックスがけを行うことをおすすめします。多くのボードは工場出荷時に簡易的なワックスしか塗られていないため、本来の性能を引き出すにはホットワックスが必要です。自分でできない場合は、ショップに依頼しましょう。

ステップ6:よくある失敗を回避する

2本目のボード選びでも、多くの方が同じような失敗をしています。ここでは、代表的な失敗例とその回避方法をご紹介します。

失敗1:見た目だけで選んでしまう

「デザインが気に入って購入したものの、硬すぎて扱いにくく、結局倉庫で眠っている」というケースは少なくありません。

回避方法:デザインも大切ですが、まずは性能面での適合性を最優先に考えましょう。候補を絞り込む段階で、自分の条件に合うボードを数種類ピックアップし、その中から気に入ったデザインを選ぶという順序が賢明です。

失敗2:予算配分のミス

「ボードに予算をかけすぎて、ブーツが安物になり、足が痛くて楽しめなかった」というケースです。

回避方法:ステップ3で解説した予算配分を参考に、バランスの取れた購入を心がけましょう。ブーツに最低でも3万円以上、できれば4万円以上は確保することをおすすめします。ボードが8万円台であれば、ブーツとバインディングに各4万円ずつ配分できます。

失敗3:サイズ選択のミス

「長い方がかっこいい」「短い方が扱いやすそう」といった思い込みで、適切なサイズから外れたボードを選んでしまうケースです。

回避方法:身長・体重に基づく一般的な目安を参考にしましょう。迷った場合は、ショップのスタッフやメーカーの推奨サイズに従うのが安全です。多くのブランドは、身長・体重別の推奨サイズを明記しています。

失敗4:レベルより上のボードを選んでしまう

「長く使いたいから」という理由で、自分のレベルより上のボード(ハードフレックスなど)を購入してしまうケースです。硬すぎるボードは扱いが難しく、上達の妨げになることがあります。

回避方法:今の自分のレベルに合ったボードを選びましょう。ソフト〜ミディアムフレックスのボードでも、中級レベルまで十分に対応できます。適切なボードで基礎をしっかり固めることが、長期的には上達への近道です。3〜5年後にさらにレベルアップしたら、その時に新しいボードを検討すれば良いのです。

失敗5:衝動買いをしてしまう

「シーズン終わりのセールで、よく考えずに購入したら、自分の体格に合っていなかった」というケースです。

回避方法:2本目のボード購入は大きな投資です。少なくとも1週間程度は検討期間を設け、複数の選択肢を比較してから決定しましょう。セールは魅力的ですが、自分に合わないボードを買っても意味がありません。本当に自分に合ったボードであれば、少し時間をかけて検討しても後悔はありません。

ステップ7:具体的な選択肢を知る

ここまで、2本目のボード選びの基準とプロセスを解説してきました。では、具体的にどのようなボードを選べば良いのでしょうか。

ステップアップ層に求められるボードの条件

年5回以上滑る、上達意欲の高い方に最適なボードは、以下の条件を満たすものです。

  • オールマウンテン設計(様々な条件に対応)
  • ソフト〜ミディアムフレックス(扱いやすく、成長の余地もある)
  • 価格7〜9万円台(品質と価格のバランス)
  • 中級レベルまで対応可能(長く使える)

これらの条件を満たすボードは、国内外の様々なブランドから発売されています。

「一流ブランドの品質は欲しいけど、予算が...」という方へ

「Burton、Rideなどの一流ブランドの10万円超えのモデルは魅力的だけど、予算オーバー」「でも入門用の5万円台では、すぐ物足りなくなりそう」

そんな方に検討していただきたいのが、SEPPA Shapesです。

SEPPA AM01の特徴

SEPPA AM01 155cm Mellow Flex

価格:79,800円(税込)

SEPPA AM01は、品質と価格のバランスを追求したオールマウンテンボードです。

設計思想:
  • 圧雪バーンでもパウダーでも安定した性能
  • ステップアップ層が長く使える品質
  • 中級レベルまで対応可能な設計
適合する方:
  • 身長165〜180cm、体重60〜70kg(Mellow Flexの場合)
  • 年5回以上滑る方
  • これから頻度を増やしたい方
  • 様々なコンディションで楽しみたい方
なぜこの価格が実現できるのか:

SEPPA Shapesは、約100種類の形状を研究・試作し、データと実際の試乗フィードバックで最適化した設計を持っています。大手ブランドのような広告費や流通コストを抑えることで、8万円以下という価格を実現しています。

入門用との違い:

5〜7万円の入門用セットとの最大の違いは、「長く使える品質」と「中級まで対応できる性能」です。入門用は基礎を学ぶには十分ですが、1〜2年で物足りなさを感じることが多いのが実情です。AM01は、あなたの成長に合わせて性能を引き出せる設計となっています。

推奨スペック
身長165-180cm / 体重60-70kg / ブーツサイズ24-28cm

詳細を見る

他の選択肢:AM02

もし、あなたの体重が50〜60kg程度であれば、AM02も検討する価値があります。

SEPPA AM02 149cm Mellow Flex

価格:79,800円(税込)

体重が軽い方や女性の方に最適化された設計です。コンパクトで取り回しやすく、ツリーランなどの狭いエリアでも扱いやすい特徴があります。

こんな方におすすめ
  • 体重50-60kgの方
  • 身長155-170cmの方
  • 軽い力でもコントロールしたい方
  • クイックなターンを楽しみたい方

推奨スペック
身長155-170cm / 体重50-60kg / ブーツサイズ22-27cm

詳細を見る

詳細情報

SEPPA製品の詳細や、あなたの体格に合ったモデルの確認は、以下からご覧いただけます。

他ブランドとの比較

もちろん、SEPPA以外にも優れたボードは多数あります。予算に余裕がある方は、Burton、Ride、Jonesなどの一流ブランドも検討する価値があります。大切なのは、あなたの条件(身長、体重、予算、目標)に合ったボードを見つけることです。

複数のブランドを比較検討し、最終的にあなたが「これだ」と感じたボードを選んでください。

よくある質問

Q1. レンタルとマイボードの最大の違いは何ですか?

最も大きな違いは「一貫性」です。マイボードは常に同じ特性を持っているため、体がボードの特性を覚え、上達が加速します。また、メンテナンス状態も自分で管理できるため、常に最高のコンディションで滑走できます。レンタルボードは毎回特性が異なり、メンテナンス状態にもばらつきがあります。

Q2. 予算はどれくらい必要ですか?

ステップアップ用として、ボード・バインディング・ブーツを含めて14〜18万円が目安です。既にブーツを持っている場合は、ボードとバインディングで9〜14万円程度となります。予算を抑えたい場合は、型落ちモデルを狙うことで20〜40%程度安く購入できます。

Q3. 入門用の安いボードではダメですか?

5〜7万円の入門用セットは、完全な初心者(初めて滑る方)には十分ですが、年5回以上滑る方は1〜2年で物足りなさを感じることが多いです。結果的に買い替えが必要になり、トータルコストが高くなることもあります。長く使うことを考えると、最初からステップアップ用(14〜18万円)を選ぶ方が満足度が高いです。

Q4. 通販での購入は大丈夫ですか?

はい、信頼できるショップであれば問題ありません。ただし、サイズ選びに不安がある場合は、可能であれば一度実店舗で相談することをおすすめします。多くのブランドは、身長・体重に基づく推奨サイズを明記しているため、その情報を参考にすれば適切な選択ができます。返品・交換の条件も事前に確認しておきましょう。

Q5. パウダー専用ボードを2本目として選んでも良いですか?

2本目としては、パウダー専用ボードよりもオールマウンテンボードをおすすめします。パウダー専用ボードは、パウダー以外の条件(圧雪バーンなど)では扱いにくい場合があります。オールマウンテンボードであれば、パウダーでも楽しめますし、圧雪バーンでも安定した性能を発揮します。パウダーボードは、3本目として検討するのが賢明です。パウダーボードについて詳しく知りたい方は、パウダーボード入門完全ガイドをご覧ください。

Q6. ボードの長さはどう選べば良いですか?

一般的には、身長から15〜20cm引いた長さが目安です。例えば、身長170cmの方であれば150〜155cm程度です。体重も考慮する必要があり、重い方(70kg以上)はやや長め、軽い方(60kg未満)はやや短めを選びます。迷った場合は、メーカーの推奨サイズに従うのが安全です。

Q7. フレックスの硬さはどう選べば良いですか?

2本目のボード選びでは、ソフト〜ミディアムフレックスがおすすめです。ソフトフレックスは低速でもターンしやすく、操作ミスを吸収してくれます。ミディアムフレックスは、やや扱いが難しいですが、反発力があり成長の余地が大きいです。体重が70kg以上ある方は、ミディアムフレックスを選ぶと適切な反応が得られます。

Q8. 型落ちモデルでも問題ありませんか?

はい、まったく問題ありません。前シーズンのモデルは性能面で新モデルとほとんど変わらず、価格は20〜40%程度安くなります。デザインの好みが合えば、型落ちモデルは非常に賢い選択です。品質と価格のバランスを考えると、むしろ積極的に検討すべきです。

Q9. 購入後のメンテナンスは必要ですか?

はい、定期的なメンテナンスが必要です。最も重要なのはワックスがけで、シーズン中は5〜10回の滑走ごとに行うのが理想的です。自分でできない場合は、ショップに依頼できます(1回2,000〜3,000円程度)。また、シーズン終了後には、汚れを落とし、ワックスを塗った状態で保管します。適切なメンテナンスにより、ボードの寿命が大きく延びます。

Q10. バインディングとブーツも同時に購入すべきですか?

はい、同時購入をおすすめします。ボード、バインディング、ブーツの相性は重要であり、トータルでバランスの取れた装備を揃えることが上達への近道です。ただし、予算が厳しい場合は、まずボードとバインディングを購入し、ブーツは翌シーズンに検討する方法もあります。その場合、当面はレンタルブーツを利用できます。

まとめ

2本目としての初めてのマイボード購入は、スノーボードライフにおける重要な一歩です。この記事で解説した7つのステップを振り返りましょう。

7つのステップ:

  1. タイミングを見極める:年間5回以上、基本ターン習得、向上心の芽生え
  2. メリットを理解する:上達速度、経済性、スタイルの自由、愛着、時間節約
  3. 予算を正しく理解する:ステップアップ用は14〜18万円、長期的には経済的
  4. 選び方の基準:オールマウンテン設計、適切なサイズ、ソフト〜ミディアムフレックス
  5. 購入プロセス:条件整理、候補絞り込み、実物確認、購入とアフターケア
  6. 失敗の回避:見た目だけで選ばない、予算配分を間違えない、適切なサイズ選択
  7. 具体的な選択肢:品質と価格のバランスを考慮、複数ブランドを比較検討

最も重要な3つのポイント:

  1. 自分に合ったボードを選ぶ:一流ブランドや高価なボードが必ずしも最適とは限りません。あなたの身長、体重、滑走頻度、目標に合ったボードを選びましょう。
  2. 長期的な視点を持つ:初期投資は大きく感じますが、年5回以上滑る方なら3年でレンタルとの総額が逆転します。さらに、上達速度や道具への愛着という価値も考慮すると、マイボードの価値は金額以上です。
  3. 今の自分に合った選択を:背伸びをして上級者向けボードを選ぶ必要はありません。ソフト〜ミディアムフレックスのオールマウンテンボードで基礎を固めることが、長期的には上達への近道となります。

次のアクション:

この記事を読んで「自分もそろそろマイボードが欲しい」と感じた方は、まずステップ1の「タイミングの見極め」から始めてみてください。年間の滑走回数や、今の技術レベルを振り返り、「今が買い時か」を確認しましょう。

タイミングが合っていると感じたら、ステップ3の「予算の整理」に進み、無理のない範囲での投資額を決めます。そして、ステップ4の「選び方の基準」を参考に、候補となるボードを絞り込んでいきましょう。

2本目のマイボードを手に入れることで、あなたのスノーボードライフは確実に充実します。自分だけのボードで雪山を滑る喜びを、ぜひ体験してください。

どちらが良いかは、あなたの滑走頻度や目標、予算によって決まります。焦らず、じっくりと検討して、最高の一本を見つけてください。SEPPA Shapesは、ステップアップを目指すすべての方を応援しています。ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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